パクチー長瀬がゲームマスターで気を付けていること

【ご挨拶】

おはようございますこんにちはこんばんはサワディーカップ。
「会いに行けるGM」ことパクチー長瀬でございます。

私はみんな大好きマーダーミステリーのゲームマスター(以降GMと表記)の活動をフリーランスで行っています。

私のマーダーミステリーとの出会いはまた別の機会にご紹介するとして、このマーダーミステリーという遊びをもっと深く知りたい。そのためにGMをやってみよう!と思い、今日に至ります。

「一生に一度しかあそべない」「一期一会」のマーダーミステリー。
だからこそ、遊ぶ皆さんが後悔なく全力で遊ぶためサポートを行うGMという役割は非常に重要だと考えています。

今回は、そのサポートを行う上で自分が何に気を付けているか、などをお話します。

【パクチーのGMスタイル】

私のGMスタイルは

「ルール説明は徹底して丁寧に」

「解説は参加者の顔を見ながら適切に」

の2点を注意して行っています。

「物語への没入感を増すための演出」についても行いますが、過度な演出の負荷は時にノイズになることもあるため、世界観を出すための最低限の演出になるように心がけております。

BGMは世界観にあう曲、そしてシーン事の場面転換を意識して選定しています。
ただ、オリジナル音源で無いということでどうしても他の作品と被ったりするのでそこはご容赦ください。(もちろん音源はライセンス違反しないように気を付けています)

また、GMとは本来物語に登場しない立ち位置ですので、一度物語が始まったら干渉はなるべく最小限になるように工夫しています。GMがNPCとして出てくる作品に関しては、様々な工夫を凝らして物語をより楽しんでいただけるように努めています。当然物語の進行に影響しない程度に。
(個人的にはNPCとして参加する作品を好んで公演する傾向があります)

【ルール説明は徹底して丁寧に】

ご挨拶で触れたように、マーダーミステリーはそれぞれの作品が基本的に一生に一度しか遊ぶことができません。

故に「ルールがよくわからなかった」「ルールを勘違いして進行がおかしくなった」といったことがないようにする必要があります。

というわけで私は「ルール説明は徹底して丁寧に行う」ようにしています。

ここで一つ私の失敗談をご紹介。これは私がGMをはじめたての頃の話です。

参加者の一人がルール説明時にスマホを触っていました。大丈夫かな?と思いつつもマーダーミステリーを数多くやっているとの事だしちゃんと聞いているだろうと思い説明を続けました。
最終確認の際にも特に質問もなかったためそのまま進めたのですが、結果的にその方が処理ミスをしてしまった、という事件がありました。

これは完全に私のミスです。
処理ミスが起こる可能性のあるシステムなのに、キチンと理解度を確認していなかった。
そしてプレイ中の管理不行き届き。
二度と繰り返さないようにするためにこの件は毎回GMをする前に思い出すようにしています。

ここから、ルール説明は少々こだわって行うようにしています。

まずはルール説明時に参加者の顔を見て理解度を図る事。

ルール説明は資料を作成してモニターを使って説明することにしました。

こうすることで

・参加者の皆様の視線を集中させて「きちんと聞いているかどうか」を把握する

・視覚的にルールを説明することでより理解度をあげる

ことが出来ます。

さらに気を付けていることは「くどい説明にならない」事。

慣れている方はやはり説明聞かなくてもある程度理解しているため、わかっていることを何度も聞くことがストレスになりがちです。

なので、顔を見ながら「あ、これは全員理解できているな」と判断したら説明量を調整することも考えながら説明を行うようにしています。

もちろんゲーム中に質問されてもいいように立ち回ってはおりますが、基本GMはNPC役でないかぎりは本来物語に存在しない立ち位置なので、没入感を邪魔しないように複雑なルールや忘れやすいルールがある際にはキャラクターシートに差し込んでおいたり、目につく場所に置いておく等、GMに話しかけなくても自己解決できる配慮も欠かさずに。

【解説は参加者の反応を見て適切に】

実は解説こそがGMのお仕事といっても過言ではないのではないかと思っております。

この解説次第で参加者の皆様の満足度が変わります。

マーダーミステリーはキャラクター毎にそれぞれ違うミッションで動いていることが基本です。それぞれ担当するキャラクターの目的、謎をスッキリさせるのは最低限のお仕事です。

ただ、ゲーム終了時はみんなそれぞれ「自分目線の物語」を共有したい、つまり「感想戦」をしたい方が殆どかと思います。
つまり長々と解説を聞かされるのは参加者にとってストレスになることもあるという事。

なので、すでに解明された謎の解説はほどほどに、その日語られた物語に補足をするような解説を心がけています。「この方はもしかして今日完全燃焼できてなかったかな?」「この方は自分の事をもっとしゃべりたそう?」という方がいれば解説で話題を振って語っていただく等、参加者の皆様の顔を見て解説をコントロールしています。

また、作品によってはマルチエンディングで結末が複数ある場合もあります。
「今日ここで紡がれた物語が参加者の皆様の物語であり、他の結末は本来今日の参加者とは関係のない世界」ということで、「聞きたくない」という参加者の方もいらっしゃいます。
当然GMとしては皆様の体験を最大限尊重すべき立場なので、望まない解説をするつもりはありません。

が、皆さんの物語を尊重したうえで、より作品を知って好きになってもらいたいという気持ちもあります。

なので、私は参加者の皆様が望めば他の世界線も解説を行います。

尚、絶対に知っておくべき(知らないとすべての謎が解けない)という場合は失礼ながら解説として付け加えさせていただいている場合があります。

【最後に】

正直、作品によってはGMという仕事は「いなくてもいい」存在かもしれません。
しかし、一生に一度の体験をより深く体験したいと考えている方にとっては「必須」です。

GMを求めている参加者の皆様の期待に応えるためには適当な気持ちでGMをするわけにはいきません。失敗したくないから安くない代金を支払っていただいているわけです。

せっかくの良い作品が「GMのせいで」台無しになることもあります。それだけはやってはいけない。

私は「一生に一度の体験」を預かる身として、責任をもって作品をお届けしていきます。

マーダーミステリーが日本に来てからまだ数年。すでに様々な進化を遂げています。
今後もこの世界がより素晴らしいものになるために、私も微力ながら貢献していく所存です。

引き続きよろしくお願いいたします。

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